秘密の異端者


コンコン

「失礼します」

「入れ」


さっきの三人の手当てが
終わったのだろう


予想通り弦の返事のあと
扉が開き三人が顔を覗かせた



「えっと、取り敢えず今日あったことを報告して貰って良いかな?」


裕の優しめの問いかけに
敦が口を開いた


「実は……で、…………だったんです」




一通り話し終えた敦を見て
一度黙った