「表情ひとつ変えずに“あまり人に容姿を見られるのは好きじゃない”って言ったんだ」
見られたくない?
どういう意味だ?
「しかも、無表情の癖に目の奥には底無しの闇があるように見えた。正直、ゾクリとしたよ。だから、それ以上追及出来なかった」
疾風さんはその時を思い出すように
目を閉じている
窓の外が曇ってきた
「俺は教師だ。だから、生徒のお前らならアイツをどうにか出来るんじゃないかって思ったんだよ。でも、そうか…手強いな…」
最後のほうは独り言のように呟いている疾風さんを俺は真っ直ぐ見つめた
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