和哉さんはふっと笑った


「ただ、僕らは何となく君に興味を持った」

とても穏やかな顔で言うからどうして良いか分からなくなる

でも…


「良い迷惑だ」


私は突き放す事しか出来ない

正統派とはいえ
私が氷月として族潰しをしている以上
いつ敵になるか分からないんだ






「とりあえず、今日はお客さんとして此処に来たことにしなよ?」

「…分かった」


渋々私は倉庫に足を踏み入れた