秘密の異端者


和也さんは少し考える素振りをして

「そうだね…たしかに君を少し調べさせて貰ったけど何も情報が出なかった」


だろうね

この世に闇月夜なんて
存在しないのだから


「プライバシーの侵害だ」

「悪いとは思ったけどね。でも、僕らには敵が多すぎる」

「それで?敵が多い、そして俺の情報が出なかった。だったら、何故俺を連れてきた?」

「……。何でだろうな?」