もう今日は何もかもぐちゃぐちゃだ。 「もしもし、愛海?」 輝の声が聞こえてくる。特別優しい声の輝。 愛莉さんとは何もないって言ってくれた輝を信じてる。 でもね。今日は…。 「輝…」 「ん?」 「ご飯作って置いておくから、今日は一人にしてもらっていい?」 「えっ…?」 「だから、ちょっと実家に帰ってもいい?美結ちゃんも連れて行くから…」 大人の事情で子供を振り回してはいけない。 そんなことわかっている。 でもね…。今日は、輝に笑って会える自信がない。