「今すぐ信じてくれなくてもいい。でも、それが本当のことだから。それに居心地悪いなんて少しも思ったことない。愛海と美結が待っててくれるこの家が居心地悪いわけないだろ…」
そう切なそうに言う輝の言葉を聞いて、必死に堰き止めていた涙が一気に溢れ出した。
「本当にごめん…さっき。また愛海が酷いことされた人に会ったんじゃないかって、そう勝手に思ったんだ。それを言えないのかなってさ…。ごめん、愛海。また怖い思いさせちゃったな…」
きつく抱きしめられていた腕に、更に力がこもった。
「ごめん…。でも、怖がらないで…。散歩なんて嘘だろ?いなくなろうとするなよ……。愛海がいなくなったら、俺どうしていいかわかんない…」
切なそうな声に、胸がキューっとした。
ねぇ、輝。
私は輝のこと、もう怖いなんて思わないよ。
「怖く…ないよ…」
私がそう言うと、更にもっと強く抱きしめられた。

