「奈々と付き合ったのはお互い高校生だったし、3年って言っても…」
「嫌だよ…。聞きたくないよ…。輝と元カノの楽しかった話を私に聞けっていうの?」
「違う!そうじゃなくて……」
言ったらダメだって分かってるのに、止まらなかった。
私にはいなくて、輝にはいる存在。
だからダメなのかな?
私も誰かいたら違った?
きっと、違ってた。こんな風にバカな真似はしなかった。
男友達でもいい。なんでもいいから輝以外の男の人と関係を持ってれば、何か違ったのかもしれない。
「疲れちゃったんだよね、輝。私との生活に」
「は?何でそうなるんだよ?」
「だから、元カノと会ってたんでしょ?最近喧嘩ばかりだったもんね。そんな家、帰ってきたくないよね」
ダメだ、ダメだと心の中の私が叫んでる。
それ以上、言ったらダメって。
でも、私は止められなかった。

