そうだ、外に行こう。
行くあてはないけど、その辺ふらふらすれば時間なんてすぐに潰れるよ。
私はそう思って、部屋着のままいつも履いているスニーカーに足を通した。
玄関にポタポタと零れるしずく。
今泣くなんて、間違ってる。
でも、止められない。
輝は私と結婚して、本当に良かったのかな?
喧嘩だらけの毎日が苦痛で、元カノと会ってたりしたのかな?
全部、私が悪い。
私が原因だ。もっと自分を見つめなおさなきゃ。
靴紐をきつく結んで、外に出ようとドアノブに手をかけた時。
「待って…」
軽く腕を後ろから引っ張られた。

