「結婚してからわかったことだから…。輝は逃げられなかったよね。どっちにしても」
結婚する時、私は怖くて言えなかった。
それを言ったら輝に嫌われちゃいそうな気がして。
「そんなことない!好きだから。大好きで、大切な愛海だから受け止めてやりたいって思った。こんなに苦しい思いしてるならそれを一緒に分かち合いたいって」
涙は次第に増していく。
「愛してるから。愛してるから感情が溢れて止まらないんだ。だから、いつもムキになって怒って…。愛海を傷つけて。また言い訳してって繰り返しで」
「それは、私も悪いから。私が輝を怒らせないようにすればいいだけだよ」
「そんなご機嫌取りみたいなこと愛海にしてほしくないし、させたくない。俺が感情を剥き出しにして、愛海を傷つけてって繰り返しじゃ俺も離れた方がいいのかなって思ったりもする時もある」
「うん…」
そんなこと考えてくれてたんだ。
輝…。輝はやっぱり優しいね。
「でもな?ごめん…。それが出来たら苦労しない。離れほうがいいって…離れたら愛海は楽になるのかもって頭ではわかってるんだ。でも…。ごめん…。それはできない。愛してるから。愛海のことを世界で一番。」
こんな素敵なことが言えるのは、輝が優しい証拠だね。
ねぇ?輝。

