その週の仕事は最悪だった。


お客さんとの会話も、時々ボーッとして聞いていなかったり。


カラオケの合間の拍手や、トイレの後のおしぼりを手渡すのを忘れたり。


ひどい時には、空のグラスにさえ気づかないという失態までさらしてしまった。


俺の様子があまりに変なので、病気なんじゃないかと従業員達が言い始めてしまう始末で。


さすがの壮真君にも、しっかりしろと叱られてしまった。


別に病気ではないけれど、日に日に身体は重くなる一方で。


仕事に行くと思うと胃が痛み、吐き気もしたりし始めていた。


それでも何とか頑張って仕事をこなして、


やっと日曜日の朝になり、


俺はホッと一息ついた。