、、、蓮。


あたしに力を貸して。


『みんなを信じろ』


そう、蓮の声が聞こえた気がしたんだ。


あたしは「行ってきます」と言い、部屋を出た。


一度家に戻り、シャワーを浴びる。


そして紅姫の時に来ていた黒のパーカーにパンツと言う、ラフな格好に着替えた。


これが本当のあたし。


ウィッグもカラコンも、もうあたしには必要ない。


あたしはパーカーを深く被り、家を出た。


向う場所はA倉庫。


でも、そこに向う前に、会わなきゃいけない人が居る。


あたしは、彼と、、、


、、、ちゃんと話さなければいけない。