寮の前に着いた・・・。


なんか、入りにくい・・・。


私が寮の前で立ち止まっていると

遊「ほら、行くぞ。」

そう言って、私の手を引いた。


繋いだ手から、遊兎の体温が

伝わる・・・。


こんな感覚、何年ぶりかな?

ユキと手を繋いで以来だ・・・。


ユ「ユキ・・・。」


ボソっと呟いた。


遊「雪?まだ5月だぞ。」


そっちの雪じゃないよ・・・。

もう少し、そう少ししたら・・・

きっと、遊兎達にも話すよ。


ユ「私の大切な人だよ。」


遊「それって、男じゃないよな?」


性別って関係あるかな?



ユ「さぁ、どーだろうね」

遊兎は小さく舌打ちをした。



遊「ほら、部屋に着いたぞ。」

遊兎は扉を開けた。


私は遊兎の後に続いて

リビングに向かった。


皆、私のことどう思ってるのかな?


怒ったかな?