あれ?痛くない。

どこも痛くない・・・。


周りを見てみると


トラックが止まっていた。


そして、

遊兎が私に覆いかぶさるように

私のことを抱きしめている。


って、なんで遊兎がいるの!?

謎なんだけど!!



運転手「気をつけろよ!」

トラックは何処かへ行ってしまった。


男「おねーちゃん。ごめんなさい。

  それと、ありがとう。」


男の子はそれだけ言うと

走って、何処かへ行ってしまった。



遊「怪我ねぇか?」

無愛想に聞いてくる。

ユ「ない。」

もう、遊兎とは

縁を切った存在・・・。


ユ「私もう行かな「悪かった」」

え・・・?


遊「お前が男子の中に入るなんて

  危なすぎる・・・。だから

  つい、酷いこと言っちまった。


  勿論、お前のことは

  嫌いじゃない。」


ぶっきらぼうに言ってるけど

なんか、遊兎の顔が赤い。



ユ「ありがとう。ありがとう。

  う、、、ひっく、、、」



ああ。だめだ。

涙って、我慢できるもんじゃないんだな。



栓が抜けたみたいに私は

ずっと泣いた。ずっと、ずっと・・・


そのまま、私たちは寮に帰った。