ユイ SIDE

私は怜の昔話を聞いて

少しして、寮に帰ろうとしたとき・・・



ばん!!!!!!!!!!!!!!!


部屋のドアが何かに

おもいっきり、ぶつけられたのか

鈍い音が部屋中に響いた。



外側からドアに何かを

ぶつけたのだろうか・・・・


バン!!!!!

2回目の音に驚いた島原さんは

慌てて、ドアを開けた。



そこには・・・・・・

肩で息をしている










千秋がいた・・・・


ユ「ち、千秋!?

  ちゃんと、休んでろよ!」


私は驚いて

千秋の方を見た。


すると千秋は子供みたいな笑顔で

クシャっと笑った。



ユ「島原さん。こいつも、面会者です」



その、安心しきった顔には

怒る気力も無くなる程


可愛かった・・・・



これは、私だけの秘密だけど・・・


きっと、両手に持っている、

松葉杖でドアを蹴ったんだな・・・。




千「まだ・・・・

  生きてる!!!!!!!!!」



え?何の話ですか?千秋さん・・・



怜「お前!怪我してんだから

  無理すんなよ・・・・」

千秋の意味不明な言葉は無視ですか・・・・。



薫「あのさ・・・

  なんで、ドアなんか

  蹴ったの・・・・?」


うん。それ、私も疑問・・・


千「なんか、部屋分かんなかったから

  片っ端から、いろんなドア蹴ってたら

  謎の人物たちに追いかけられて・・・


  逃走中みたいだったぜ!」




そんな、満面の笑みで言われても・・・


しかも、逃走中って、

テレビ番組だよね・・・。


ホントに・・・・

千秋は馬鹿で、面白い・・・。