ユイ~SIDE~

どん!!!

ガン!!!!

バコン!!!!

ボキ!!!!!!


今は私の部屋のドアの前にいるんだけど

中から、すごい、効果音が

鳴り響いてるので、

正直入りにくいです。


だって、この効果音は中が

やばい光景になってることを

表してるよ!!


ユ「はぁ~~~」

溜息混じりにドアを開けて

玄関で靴を脱ぐ。

リビングに向かうと

光景が・・・・

ものすごく悲惨な状態です・・・

お皿は割れて

ソファはひっくりがえって

カーペットはぐちゃぐちゃ

血痕らしきものも

床に飛び散ってる・・・


そして、テレビ付近には

人を投げ飛ばそうとしてる時雨と

投げ飛ばされそうな麗緒・・・

怜と遊兎は気絶してるのか、


床の上でぐったりしてるし


薫は半泣き状態で時雨を

止めようとしている・・・。


このメンドくさい状況を

終わらせるにはどうしたらいいんだ・・・


私は時雨に抱きついて

ユ「時雨、もうやめて。」

そう言うと、時雨は大人しく

麗緒を離した。


とゆーか、時雨の周りのオーラが

花咲いてるのは気のせいだよね。


麗緒「さっきから、こいつ

   何にも喋らないんだけど

   お前、何者?」


麗緒が肩で息をしながら

時雨に聞いた。


時「・・・・・」

無視かい!


遊「何とか言えよ」

遊兎が床に倒れながら言った。

遊兎、生きてたんだ。



時「・・・・・」

丸無視・・・(笑)


怜「話さないんじゃ

  事が進まないよな」

怜が立ちながら言った。



時「・・・・・」

どんだけ、無視してんだ?


薫「何か話してよ~」

足をバタバタさせながら聞いてきた。


時「・・・・・」

いやいや、無視長すぎだろ・・・。




ユ「時雨、何があったの?」



時「こいつらが、俺に殴りかかってきたから

  返り討ちにしてやっただけ。」


こうゆうとこは昔と全然、変わってない。



ユ「人を殴る時は相手から許可を

  貰ってから殴らないと警察に捕まるよ。」


遊「注意するとこ違うだろ!!」


いやいや、注意するとこ合ってるだろ。


時「そっか。許可が必要なのか」


そうだ。許可が必要なんだ。


怜「納得するな!」

怜が素早いツッコミをした。


麗「そいつは誰なんだよ。!」

ちょっと、キレ気味で麗緒が言った。


時「・・・」

また、無視かい!


ユ「こいつは、俺の幼馴染で

  神崎時雨。俺と同い年。」


時雨の代わりに俺が時雨を

紹介した。



薫「なんで、時雨くんがここに居るの?」


時「・・・・・」


ユ「久しぶりに会ったから、お茶飲んでた。

  そんな事より、こんなに汚して・・・」


周りを見渡すと

リビングはぐちゃぐちゃに・・・


はぁ~~~~~~~~~~~~~~


心の中で深いため息を漏らす。