千秋~SIDE~

今日は悠来高校と練習試合だった。


でも、俺は

相手チームが思いっきり

膝を蹴ったせいで

退場したんだ。


ホントは悔しかった


足を引きずってでも

試合に出たかった・・・・。


でも、俺の足は限界みたいで

立つことさえ出来ない。

俺は男の人に運ばれて病院に行った。



診察結果は軽い捻挫だった。

よかった・・・・。


でも、一番気になるのは試合の結果だ。

負けたら、俺のせい・・・・

そんな事を考えながら

外をボーッと見てみると、

後ろから俺を呼ぶ声がした。


振り返ってみると、


ユイがいた・・・。


俺は試合の結果を聞いた。


嬉しいことに勝ったって・・・


自然と涙が出た。


それで、一番驚いたのは

ユイがバスケ部に入ることになった事。

だって、あんなに断られたのに・・・


俺は理由を聞いてみた。

そしたら、ユイは俺の代わりに

試合に出てくれたんだって・・・。



それって、俺たちのために

試合に出てくれたんだよな・・・


俺は決心した。


俺の過去を話すことを・・・


俺は昔の事と、裏の顔のことを話した。

そしたら、ユイは

「ホントの自分を知ってほしいのなら

 ホントの俺を見ろって

 怒鳴ればいいじゃん」って言ってくれた。


俺はそれが嬉しくて嬉しくて

大声で泣いた。泣いて泣いて泣いた。

涙が乾くまで泣いた。


ユイが裏の顔をとかを一括りにして

俺がいるって言ってた。


その言葉がどんだけ

俺を救ってくれたか

ユイは気づいてるかな?


ユイはそのあと

病室を出て行った。


何故か、ユイと話す時は

鼓動が速くなるんだよな~。


なんでだろ??


千秋~SIDE~