いつもの様に、

家でのんびりアイスを食べていたら、

電話がかかってきた。


受話器を取って、電話に出ると

やけにテンションの

高い声が受話器から聞こえてきた。



?「やっほ~。ユイちゃん元気~?

  僕だよ~」



いやいや、電話に出た途端、


僕だよ~って言われても分かんねえよ。


まぁ、絶対、あの人だろうけど・・・




ユ「すみません。人違いだと思います。
 
  それじゃ、失礼します。」

そして、私が電話を切ろうと思ったその時。



?「まった~。僕だよ僕!忘れたの!?」

泣きそうな声で訴えてきた。


ユ「覚えてますよ。時田さん。」

よ~く覚えてますよ~。


時「ありがと。でも、僕の苗字は時坂だよ・・・」

なんか、すっごい落ち込んでるんだけど・・・



ユ「すみませんでした。(棒読み)」

めんどくさいから謝っとこ。


時「なんか。棒読みな気がするんだけど・・・」



ユ「そんな事より、要件は何?

  早く言ってくれる?

  アイスが溶けちゃうんだけど。」


左手の「ガリ●リくん」が溶け出している。


時「僕のことよりアイスが優先なんだ。」

ユ「早く。」


時「単刀直入に言うけど、

  僕が理事長をやっている、

  高校に転入して欲しいんだ。」

転校か・・・丁度、友達もいないしイイや。


ユ「別にいいよ。」

時「ホント!?じゃ、明日、藤岡学園で会おう」



ああ。明日か・・・

って、はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?


ユ「明日って、唐突すぎない?」

いくらなんでも、明日はないだろ。