今日は、朝から校内で迷った。

あ、俺は方向音痴じゃないから。

入学して1年ちょっとしか経ってないのに

迷わない方がすごいぞ・・・



廊下をブラブラ歩いていると、

目の前に

長いハニーブラウンの色をした腰までかかるロングヘアーの人の後ろ姿が見えた。


ん?此処って男子校だよな。

何で、女がいるんだ?

俺は気になって、女を引き止めた。

振り返った女に俺は

硬直した。

白い肌に、ぱっちり二重の目、


整った、唇。


その瞬間、俺は恋に落ちた。

いわゆる、一目惚れというやつだ。


俺は名前を聞いいた。

けど、「ナルシストさん」と言って

その場を立ち去ってしまった。




俺って、そんなにナルシか?

なんか、自分が恥ずかしくなってきた。

そのあと、遅刻してきた

薫、怜、麗緒、千秋と一緒に

教室に向かった。


教室に向かう途中、4人に

今朝会った、女の話をした。

怜以外は何故か熱心に聞いていた。


教室に入って俺の目に最初に入ったのは

昨日、担任が言っていた、転入生だった。


髪の長さは違うけど


異常に、今朝会った女に似ていた。


もしかしたら・・・・

こいつは、今朝の女!?


そんな、ことを考えながら

席について、自己紹介をしていたら、


俺が自己紹介をした時に、

「よろしく。ナルシストさん。」って

言われた。

他の4人は笑っていたけど、俺は確信した。



絶対、こいつは今朝の女だ。

そのあと、休み時間に聞いたけど

どうやら、あの女はユイの双子の妹らしい。


また、あの女に会えたらいいけど・・・


遊兎SIDE END