赤ずきんちゃんと6人の狼くん   ~危険な逆ハー生活!?~

時「ユキちゃん!!」

後ろから聞きなれた声がした。

振り向くと、そこには

肩で息をしている、

時雨の姿があった。


ユ「なんで・・・」

私は涙を隠すように擦った。

時「さっき、僕の家に

  病院から電話が掛かってきた。

  ねぇ、ユイちゃん。

  独りで抱え込まないでよ。

  僕にも、その悲しい気持ち、

  半分こさせてよ・・・・。」


時雨は私に近づきながら

話し出した。


ユ「でも、そんなの

  できるわけないよ・・・。」


シグ君にこんな、悲しい思いは

させたくない。

自分だけで十分だよ・・・。


時「じゃあ、僕はユイの何?」

時雨は私の目の前で

立ち止まった。

ユ「と、友達・・・。」

時「なら、話してよ。

  僕、ユイの事守るから。

  お願いだから信じてよ。」

時雨は私の頭を抱きしめた。


ユ「う、うっう・・・・」

だめだ、涙が止まらない。

時雨って、なんか安心する。