赤ずきんちゃんと6人の狼くん   ~危険な逆ハー生活!?~

その後は、救急車がすぐに来て

私と雪を病院に運んだ。

雪は病院に着くと

すぐに、違う部屋に入って行った。

私は両足の骨折だった。

そして、私は2週間くらい入院した。

真っ白い個室に、私独り・・・・。


毎日、毎日・・・・

時雨がお見舞いに来てくれたけど

食欲なんて出ない。

雪が居ない・・・・。



時雨に雪の容体を

一度だけ聞いた事があった。

でも、

時雨は悔しそうに俯くだけ・・・。

何で、そんなに悲しそうな

顔をするの?

雪は元気なんでしょ?

もっと、喜んでよ。


事故があってから一週間、

雪には一度も会ってない。

いつもみたいに、

あの桜の木の下で、

雪が待ってそう・・・。

いつもみたいに・・・・・


私はその日、

こっそり病院を抜け出した。

それは、誰も起きていない、

早朝3時。

その時間に私は車椅子に乗って

あの公園へと向かった。


きっと、雪がいつもどうり居て、

砂遊びとか、鬼ごっこで遊ぶんだ。

けど、現実は甘くなくて

公園には誰一人、居なかった。

私は車椅子のタイヤを押しながら

大きな桜の木の方へと近寄った。

私は桜の木の前まで来ると

木の幹に触り、深呼吸をした。