赤ずきんちゃんと6人の狼くん   ~危険な逆ハー生活!?~

10分後・・・・。

時「これくらいでいいかな?」

時雨が半そでのTシャツで

汗を拭き取る。

あんまり時間は経ってないはずなのに

額には汗が溜まっていた。

穴を掘り終わって、

タイムカプセルも埋めた後、

私たちは公園の

ベンチでぐったりしていた。

ベンチは木の影で

日陰になっていて結構涼しかった。

時「このタイムカプセルは

  僕たち大きくなったら

  掘り起こすんだよ?」

時雨がダルそうに呟く。

雪「約束。指きり。」

ユ「そうだね。約束は指きり!」

私と雪と時雨は

小指で指切りをした。

ユ「あ!私、カメラ持ってくる!

  みんなで撮りたいもん!」

時「写真の撮り方・・・

  ユイちゃんは分かるの?」

時雨は欠伸をした。

ユ「う~ん・・・。

  分かんないけど、なんとかなる!」

私は右手の親指を立てた。

そして、私は2人から背を向けて

家に帰ろうとした・・・。

早く家に帰って、カメラ持ってこよ!

雪「待って!僕も行く!」

後ろから、嬉しそうな雪の声がした。

私は小走りで走りながら

公園を出た。


今思えば、

それが間違いだったんだ。


キーーーーッキーーー!!

気づいたら

トラックの急ブレーキの音が

公園中に響いた。

「ユイちゃん!!!危ない!!」

そして、

弟の叫び声のようなものも聞こえた。