ユイ SIDE

私は昔を思い出すかのように

お母さんのお墓の前で

雪との思い出を話していった。





~10年前~

これは私と時雨と雪のお話。


私には双子の妹?弟?がいた。


名前は

神峰 雪。

生物学上は男の子なんだけど

病弱で臆病だったから

どっちかっていうと・・・

女の子ぽかったから妹みたいに

昔は遊んでた。


私と雪は2人で1つだった。

何をするのもいつも一緒で・・・。

私はそんな時間が大好きだった。


でも、家に帰ると

お父さんの虐待行為が続いた。

元々体が弱い雪は

身体も精神的にもどんどん衰弱していった。


お母さんは仕事で遠くに行ってるから

なかなか帰ってこないし

雪を守れるのは

私だけ・・・・・・・。


私は毎日が

怖くて・・・

不安だった・・・・。


もしも、雪がいなくなっちゃったら・・・。

そんなことを考えると

震えが止まらなかった。




だから・・・・・・・・

私は・・・・・・・・・

決意した・・・・・・・。