雪SIDE

もう俺は、

ユイには会わないって決めたのに

何で、神峰ユイを俺たちの

チームに入れるんだよ!?


ユイは男装して男子校に通ってるらしい。

時坂さんからメールでそんな感じの事が

送られてきた。


でも・・・

ユイは俺がいると

アイツのことも・・・

あの日のことも・・・

全部、ユイは思い出す・・・。


俺がいたら

ユイを苦しめる一方で

何の役にも立てない・・・。


だから、今日、俺は

ユイを傷つけて

俺との関係を無くそうと言った。


するとユイは

俺に「ありがとう」と言って、

どこかに行ってしまった。


そのあと、遊兎だか何だか云う奴が

俺に殴りかかってきたけど

ユイが居そうな場所を教えると

外へ飛び出してしまった。


俺だって・・・・。

ホントは誰よりも・・・

ユイのことが大切だけど・・・

その分、ユイが俺のせいで

苦しむのを見たくないんだ。



ほんとに俺は・・・

狡い負け犬だよ・・・

「ありがとう」

実の姉の言葉が、、、

どうしても、頭から離れなかった。

雪SIDE END