棗「もう、ヤダョ〜」
一「だから、口調……」
そんな事を注意している一磨も、冷静では無いらしくて、口調が完璧に戻っている。
人に注意する前に自分の事やれよ……
棗「まぁ、バレるのも時間の問題だろう。泣いても喚いても仕方の無い事だ」
一「そぉ〜だねぇ〜。それよりも、バレるまでの時間が、長いか短いかが問題だよね?」
完璧に直った口調。
俺は元々の喋り方より、ずっと無口で無愛想に。
一磨は元々の喋り方の反対で、チャラく"綺麗"な笑みを浮かべる様に。
そうやって、自らの正体を隠してきた。
自身の事を………。
俺の場合、隠している"秘密"は………
お前にもあるんだよ。一磨………。


