「早乙女 伊織」


四「みんな、仲良くしろよ」



静寂。



俺はその中、一磨と話していた。


一磨『呆気無い自己紹介だな』

棗『あぁ、よろしくするつもりは無いらしい』

一磨『らしいな。

それに…………纏う雰囲気が違う』



やっぱり気付くよな。一磨は。
ホント、流石だ。



棗『クククッ…………
是非"ヘリオス"として、お手合わせ 願いたい。ねぇ、"アルテミス"。』

一磨『フッ…………まぁな。
棗、その名で呼ぶな。バレたらど うする。後口調が少し戻ってる』

棗『あ………………。ありがとな。
でも、一磨も戻ってんぞ?』



一磨は一瞬驚き、『マジか………』と呟き、前を向いた。



四「よーし、早乙女は彼処だ。
早く席着け」



と、四ちゃんが指を指したのは、俺の隣。

え………………。



一磨も同様で、固まっていた。
それでも、俺達を置いて時間は進む。

早乙女が、四ちゃんの言葉に無言で頷き、俺の隣に座った。


それでも俺達は、固まったままでいた。