確かに、上条くんのこと気になるけど 好きとかそういうんじゃない。 私は、もう誰も好きにならない。 歪みかける視界に気付いて 慌てて、目を拭った。 それに、気付いたのかはわからないけど 藍ちゃんは私の手をぎゅっと握った。 藍ちゃんは全部知ってる。 自分も辛いのに、いつも慰めてくれるんだ。