触れた優しさ。

「いってきます!」

そう言って家を出た私は歩き出そうとした足を止めた。

「おはよう、優」

そこには幼馴染の宗弥が立っていた。


宗弥は同じ高校に通う1つ上の先輩。

先輩と言っても、幼馴染だから普通に呼び捨てだし、タメ口。

家が近いこともあり、親同士も仲がいい

でも、なんで宗弥がこんなとこに?


「なんだよその顔」

あからさまにいやな顔をしてしまった。


「なんで、宗弥がいるの?」

「なんでって、優を待ってたに決まってんだろ?」

そう言って口角を上げる宗弥

「なにしてんだ、行くぞ」

いまだに動けない私に宗弥はそう言って歩き出した。