家に帰って夕飯の支度をしていると、
颯佑が帰ってきた。
「おかえり」
「ただいま」
わたしはメニューのコピーがカバンの中に入っていることを目で確認してからまた、支度を続ける。
颯佑はキッチンのところにやってきて、そっと料理を覗いた。
「先に風呂入ってくる」
「ん、そうしてきた方がいいよ」
まだ、できあがらないしね。
「あぁ」
スーツのまま、颯佑は部屋に入っていった。
なんだか、秘密ごとをしているだけで
こんなにもドキドキするんだというほど心臓がうるさかった。
別にバレてもいいんだけど。
絶対に辞めろって言われるし。
それは嫌だからわたしからはいわないんだ。


