「やめろっていってんだろ」
僕はただ夢中だった。
いつものように無心、とはいかなかった。
大切な大切な友だちが目の前でどんどん弱っていく。
心平は、僕がもうやらないと言った言葉を信じるようになにも手出ししない。
それがまた辛かった。
どうして、喧嘩をやめるなんていったんだろう。
どうして、ここに来るなんて言ったんだろう。
全ては、
全ては、
僕のせい。
「僕は」
「あ?」
「僕は、仲間を守るためならなんでもする。
なんでも、なんでもしたい」
「それなら、こいつを殴れば許してやるよ」
そう言ってボロボロになった心平を見せる。
「し…んぺ……」
「絶対……手…出すなよ……っ…決めたんだろ!!」
決めたよ。
僕は、何もしないって決めた。
「でも……友だちを守るためなら汚れてもいいよ」
そこからは自分でもどうしていたかなんて覚えてない。
気がついたら手は血だらけで、僕の真下には血の気の失せたリーダーってやつがいて。
ありえない、と言ったように見ていた心平が倒れていた。


