「よっ、颯佑」
「どうしたの?いきなり」
いきなりの来客に心平は立ち上がる。
僕は座ったまま見上げた。
「ちょーっとな。久しぶりにやりてーなって」
「もう、僕やめようって思ってるんだ」
「あ?」
「ほら、病院継がなきゃいけないし」
「お前、ほんとに颯佑かよ。
俺たちの知ってる颯佑はもっとかっけえぞ!」
そう言って僕の胸倉を掴み、持ち上げた。
前々からこいつは荒かった。
全てにおいて荒い。
「このままじゃやっていけないことくらい気づいたら?お前もそこまでアホじゃないっしょ」
「もう、戻れねぇよ」
「そんなことないよ」
「俺たち、族に入ったんだ」
その言葉に僕はどうしていいのかわからなかった。
そこに踏み込んでしまったらもう当分は出てこれない。


