-伊織side- 「山口麗、 今日から白龍総長は あたしだから。 君は副総長だよ、 千葉伊織くん」 さっきまでの真顔が 嘘のように。 満面の笑みで 俺にそう言った女、 山口麗。 100人以上の男たちを 軽々と倒した麗。 今まで感じたことのない恐怖。 その恐怖は、 麗から出てる殺気のせいだって。 そんなことは とっくに気づいてたけど。 それ以上に怖いと感じたのは あの"笑顔"。