「お父さん、
 あたしも国語が100点だったよ!」

つかさもやって来て、そう自慢げに話す。


「つかさもよく頑張ったな!
 
 じゃあ、
 ふたりが100点取ったお祝いってことで
 来週の日曜日はご飯食べ行こうな!」

俺の言葉に、わーいと喜ぶふたりと
私も何かしてあげなきゃと考える葉月。


「ねえ、お父さん

 明日は?明日じゃ駄目なの~?」


喜んでいた翔は
今すぐにでも外食したいのか
キラキラした目でそう聞いてくる。


「…明日は、俺用事あるから駄目。

 来週の日曜日な、約束!」


ごめんな、と言って小指を出すと


「分かった!約束!」


一瞬、しゅんとしたかと思うと
すぐに小指を俺に絡めて


「指切りげんまん!」


笑顔でそう言ってくれた。