「正直さ、珠々を離したくねぇよ…。だけど俺にとっても珠々にとっても、これが一番の答えだから…。だから、最低なんかじゃねぇよ」



目の前の優羽がいつもより大人に見えた。


「あたし、ホントに素敵な時間過ごせたな」


優羽と過ごした時間、優しくて暖かくて、絶対忘れたらダメだと思った。


「あたしさ、優羽と付き合えてよかった。あの時、優羽が追いかけてこなかったら…どうなってたか分からないもん」


だからこそ、伝えるんだ。

“ごめんね”じゃなくて……








今まで




「ありがとう」




って…。