ホストの憂鬱

オープンと同時に扉の開く音がした。るみだった。

るみはあやと二人でオープンから来てくれたのだった。

俺は少し、ホッとした。

これでキャッチに行かなくて済むから。

それから、お客が次から次へと来てくれていた。

ロビンさんの時のようには行かないけれど…

それでも愛がくるころにはカウンターは満席に近かった。

俺はるみの前から動くことが出来なかった。

なぜなら、俺はるみとの約束をはたしていないから。