織田陣営の方向に向かって走りながら、祥之介は、最後に別れた時の成葉を思い出していた。 「ちくしょー、なんでだっ!…死ぬなよ、成葉っ」 成葉だけは守りたいと願ながら、実は成葉が伊賀を一人で守る道を選んだことに気づけなかった悔しさと苛立ちが祥之介を全速力にさせていた。