伊賀襲撃前夜


月夜の中、五関と共に成葉は織田へと急いでいた。
「少し、休みましょうか」
と、五関。
「いえ、私は大丈夫です。それより、先を急ぎましょう。夜が明けるまでに着かねば」
「わかりました。それでは、先を急ぎましょう」
五関が頷いたその時、ガサガサと、茂みが揺れた。
五関はサッと刀の柄に手を掛け構え、成葉は懐に隠し持ってきた小太刀をぐっと握りしめる。