樹くんの圧力が怖すぎてダッシュで家まで行ってダッシュで学校まで来たあたし。あ、これもうあたし偉すぎる。神。まあ学校めっちゃ近いから片道10分だけど。
……今思えばその状況下のなかストーカー行為できるのって凄くね。
「げほ、ごほっ、い、つきく、「はよ見せろ」ウイッス」
ひい、全然気遣ってくれる気配ねえ!まあこれが樹くんだけど!
あたしから十数枚の手紙を奪い取って、ゆっくり見ていく樹くん。かっこいい。
ていうか決意はどこに消えたんだろう。喋らないって決めたんだけどな。樹くんのペースに乗せられてる気がとてもする。
と、そんなことを頭の中で考えていたとき、樹くんの手が止まった。
「……え、どうしたの?」
「もうめんどいからやめた」
「あ、そうっすか」
あたしの苦労(片道10分)はどこに?
…と言いたくなったけど日頃の主従関係からやめておいた。

