「最悪だ……」
まあ、樹くんに見られるよりはマシか。……と、思っていたら。
「で、樹に見せたら、」
「は?はぁ!?見せたぁ?!?」
「急に樹が『あのブス呼んで来い』つってさっきイラつきながら俺に命令してきたからお前を連行するー」
ありえねえコイツ。
ぐいっとあたしの腕を引っ張って、隣のクラスまで一気に連れていかれる。いやいや、あの、あたし樹くんには会わないって決めたんだって。
「オイコラ、待て唯」
「やだー」
さも楽しそうにあたしの腕を引っ張る。あたしでもさすがに巨人の力には勝てない。何コイツ力強すぎ。
「ハァイ、地獄の部屋へご招待ー」
「………」
あたしが仕方なく教室へ入ると、なぜかいつもより仏頂面の樹くんが足を組んで椅子に座っていた。貧乏ゆすりしてるんですけど。怖いんですけど!

