――――――――――そうしてこの日はあたしの願い通り、樹くんに会うことはなかった。それどころか唯にも会わないままで。
一人で帰り道を通るのはやっぱりまだ怖かった。うしろに誰かいる、という気配だって何度も感じて。……まあ、勘違いかもしれないんだけど。
それでも後ろなんて見れないから、できる限り速足で帰った。
そうして、家に入る前にまさかないよね、と思いながらもポストを少しだけ見る。
――――――――――――と。
「……………………………っ!」
昨日よりも大きい茶封筒が、そこには確かにあった。
違う、これはあたし宛てじゃない、そう思いながら裏を見れば、そこにはなにも書かれていない。
親のどちらかなら、送り主くらい書かれているはず。
つまり。また来たのだ、あたし宛てに。

