そんな疑問をぼんやり持ちながら、本を取って整理でもしようかなあ、と本棚から一気に10冊程出したところで。 真上から声がかかった。 「かして」 「…………え?」 「そんな一気にやったらむしろ汚くなる」 「あ、そっか………ありがとう」 「ん」 「…………」 どうしよう。 やっぱり何かおかしくないでしょうか。 おかしすぎやしませんかね。 あたしの手からどんどん本を取って整理していく樹くんの横顔を見つめながら、そんなことを思う。 だってそんな、こんなの。 ずるいですよね。