ひらひらと手を振って見送ってくれる麻衣ちゃんにきゅんとしながら教室の引き戸を開ける。図書室結構近いんだよねひゃっはああ!!






周りにウキウキを知られないようにさかさか歩き奇声もあげない。帰る準備をしているのか廊下は案外人が多い。







たかたかだんだん早足になって、いつの間にか目の前のプレートは『図書室』の文字。






よし。








今からフィーバーひゃっはあああああああ!!!







「いっつっきっくううううううん!!」







「………」






がらがらがらーっとドアを開け、近くの椅子に座っていた樹くんを見る。あれ?目が死んでる。








なんで?







「…………委員とかほんとめんどい」