あたしがおどおどしてる間に樹くんは進んでいく。…樹くんの背中がもう少しで見えなくなってしまう。 ………いやだ。 このまま終わるのは嫌だ。そう思っているのに足が動かない。 拒否されるのが怖くて体が動かないなんて。 拒否してるみたいに速く足を動かす樹くんを見て心が軋む。 だけどこのまま何もしなかったなら……どうなってしまうか分からない。 資料なんかどうでもいい。 一度立ち止まってしまったんだからその分早く行かなきゃ。 あたしは一度深呼吸して―――――――――走り出した。