「別に平気だと思うんだけどな……」
「そんなことされて平気な奴いるわけない」
……予想以上に心配してくれてるみたいだ。嬉しいけども。
大丈夫だと思うんだけど。
太ももを触られたと言ったのは余計だったかも。ほんとにちょっとさわられたくらいだったし。
「……あのさ、得体のしれない男に下着姿見られたんだよお前」
「うん」
「体だって触られたし」
「うん」
「誘拐されたし」
「うん」
?
これだけじゃないか、そう言いたげなあたしを見て樹くんははあ、と深いため息を吐いてあたしを睨み。
「心配して損した」
そう言った。

