「ぼっ…、僕はっ「監禁、暴行、クスリ売り。アンタ結構、イケナイことしてるのね?」
ふふ、と妖艶な笑顔で男を見る。だけどその目は冷たい。
「アンタが憎悪の対象にしてるこの男と…あと変態と一緒に、放課後の貴重な時間使って調べたのよ?アンタのこと」
くいっと麻衣が示したその『男』は、樹くん。と唯。
………嘘。
じゃあ今日樹くんの「用事がある」っていうのはこれだったのかな。
「で、今日なんとか目星つけてアンタかもってなったのよ。前々から唯んとこの探偵使ってアンタの写真もあったしね」
ばさばさ、麻衣が床にばらまいたそれは紛れもない、ストーカー男。
…ていうか唯さんどんだけ金持ちなんですか。
「ひ、ひぃっ、」
「今更逃げても無駄よ?」
だって、と麻衣は続ける。
極上の笑顔で。
「アンタ、雫をどうしようと思ってたの?」
「……っ、」
「大方っていうか絶対に犯すつもりだったでしょう?ねえ、」
「ちがっ、「ちがうわけないでしょ?」
「………」
男は観念したように喋らなくなり。うつむいた。それでも麻衣は容赦なく続ける。
「アンタ、一生許さないから」
麻衣が最後に放ったその一言は、ずしんと男に刺さったようだ。美人に極上の笑顔、そしてこの言葉。中々見てるほうも怖い。
男はその後、気力がなくなったのか、一気にしょぼんと項垂れてその場から動くことはなかった。

