「……雫ちゃーん。こーいう時くらい頼りましょー、人に」
「……う、」
唯にそれを言われると何か、うん。
何か言い返さねばと口を開こうとすれば、また光が差す方から足音が聞こえた。
「雫っ!!!」
「ま、麻衣…!?え、何で!?」
「何でじゃないわよアホかあんた!なんっでこんな…!」
麻衣はそこまで言って口を開け閉めし、「……まあいいわ。それより、」と男の方をぎっと睨んで、
「逃げんじゃないわよ」
と、とってもとっても低い声で発せらられた。
ビクッと肩を揺らした男はどうやらむさ苦しい男の人たちを見て怖くなったようだ、抜き足さし足忍び足、とここからどうにか逃げだそうとしていた。

