声で君に伝えたい。





「あたしの好きな事教えてあげる」と萌心は習字セットをこっちに運んできた。



習字…?



そして、萌心は書く準備をし出す。

硯に墨を入れ、筆をすみにつける。


萌心が書き出した字は「樹」だった。




木をちょっと細めにして、真ん中を大きめに書いていく。

最後に力ずよく寸を書く。


萌心は「どうだ!」と言うように俺に樹という字を見せた。


「うまいな。」