声で君に伝えたい。




樹くんがあたしの方に来た。



「おかえり。」とボードに書いて樹くんに見せた。



「ただい……。」


あたしの目の前から、樹くんがいなくなって、地面に倒れた。



樹くんの右腕からは大量の血が流れてて、持ってたカバンからも血が流れてる。



嘘だよね。


ねえ、樹くん。


ちゃんと帰ってきたのに。