「俺、ドライフードが嫌いでさ 出されたらそっぽ向いて 缶詰め出されるまで食わなかったんだ」 「………」 「そんなことが何度も続いたある日 俺以外に、新しい猫がきたんだ。 しかも俺より良い毛並みの奴でさ」 遠くを見つめながら 次々とリンは 自分のことを話していく