「これって…」 「向こうに生えてるのが見えたんだ! ナギ喜ぶかな、って」 レイが私に手渡したもの それは 片手いっぱいに摘まれた コスモスやタンポポだった 「レイ、わざわざ私の為に…?」 「ちょうど走りたかったから!」 「…そっか、ありがとうっ」 手渡された花を見つめながら 私はレイの優しさを感じた