未成年の中絶手術には、保護者の同意が必要とのことだった。
でも、お母さんにもお父さんにも、絶対に相談できない・・・
サインだけでいいなら、と、緒方くんに打ち明けることにした。
優哉も、「康介なら・・・」と、言ってくれた。
病院でもらった『同意書』というものを差し出すと、緒方くんは真っ青になった。
「おいおい・・・」
そう言って、優哉の方を見た。
「この前、急に、金貸してほしいなんて言ってきたのは・・・これが原因かよ?」
「・・・あぁ」
優哉がうつむく。
「・・・ったく」
「お願いできる・・・?」
「・・・先生たちがなんて言うか」
「誰にも言えないから、緒方くんにお願いしてるんだけど」
「そうだよな。・・・テニス部の一番手と、学年一位の間に子供、か」
緒方くんは、ぼそりとつぶやいた。
そして、覚悟を決めたように、はっきりした声で言った。
「15万くらいだったら何とかしてやる。サインもしてやる。でも、二度とこんなことするなよ」
でも、お母さんにもお父さんにも、絶対に相談できない・・・
サインだけでいいなら、と、緒方くんに打ち明けることにした。
優哉も、「康介なら・・・」と、言ってくれた。
病院でもらった『同意書』というものを差し出すと、緒方くんは真っ青になった。
「おいおい・・・」
そう言って、優哉の方を見た。
「この前、急に、金貸してほしいなんて言ってきたのは・・・これが原因かよ?」
「・・・あぁ」
優哉がうつむく。
「・・・ったく」
「お願いできる・・・?」
「・・・先生たちがなんて言うか」
「誰にも言えないから、緒方くんにお願いしてるんだけど」
「そうだよな。・・・テニス部の一番手と、学年一位の間に子供、か」
緒方くんは、ぼそりとつぶやいた。
そして、覚悟を決めたように、はっきりした声で言った。
「15万くらいだったら何とかしてやる。サインもしてやる。でも、二度とこんなことするなよ」


